融通と役人との関係性



下船せず、船に乗り続けた二人。

そのまま10月20日、船はなんと2日も早くボンベイに到着しました。

下船し、インドの査証手続きをしようとしたフォッグ氏。

ところが、、難しい顔をした係官にパスポートを突き返されてしまいます。




「スエズを通ってきたサインがないが。」

「この船はスエズを通ってきた。当然私達もだ。スエズで下船しなかっただけなんだが。」

「それは困る。英国人なら、下船して英国領事館のサインをもらっておかないと。
インドへの入国は認められない。このままこの船にのって引き返しなさい。」

「ど、どうしましょう、ご主人様!」



さて、フォッグ氏はどうする?




◇「その考え方は理屈にあっていない。あくまでも私は賛同できない!」と激怒して係官に掴みかかる


◇「私たちがうっかりしたせいだ。・・・係官殿、貴方の手間をかけて申し訳ない。これで都合をつけてもらえないだろうか。」とひと包みの金貨を渡す