自宅に戻ったフォッグ氏は執事のパスパルトゥーに10分後に世界一周へ出発することを宣言しました。
目を白黒させるパスパルトゥーには全く構わず
デスクの上のものを手早く仕分けしながら、フォッグ氏は冷静に言いました。
「大陸での交通機関のガイドブックが必要だな。
確か最新版がドローイングルームのカンタベリーにあったはずだ。急いでとってきてくれたまえ。」
確か最新版がドローイングルームのカンタベリーにあったはずだ。急いでとってきてくれたまえ。」
「はい、かしこまりました。」
パスパルトゥーはそうはいってみたものの、実はカンタベリーがどんなものかさっぱりわからないのでした。
ドローイングルームにむかったパスパルトゥーは、ひとつの家具の前で立ち止まりました。
さあ、カンタベリーとはどちらでしょう?