平和な車窓



「まあ、そうなんですの!聞いただけで美味しそう。
朝からたっぷり食べるのが英国の方がよくお働きになる秘訣なのですね。」

「いえいえ、まあ、どうということはありません。」
 

愉しそうに話すアウダと、笑顔はみせないけれどもまんざらでもなさそうなフォッグ氏。

パスパルトゥーは傍から見ながら、
自分の好きな人たちが楽しそうにしているのがとても嬉しく思えるのでした。

車窓からは新大陸の壮大な風景があらわれては消え、一行を楽しませてくれます。

そんな日々を過ごしながら、列車は無事予定通りに進んでいきました。