覆水盆に返らず



女性の救出をあきらめたフォッグ氏。

納得できないパスパルトゥーは、珍しくフォッグ氏に反抗します。
 
「ご主人様!助けましょうよ。」
 
「お前が口を出すことではない。」
 
「いいえ!出しますとも!大きな声でね!!」
 
 
 
・・・思わずガイドがパスパルトゥーの口を押えますが、時すでに遅し。
群衆のうち数人が、じっとこちらを見ています。
 
 
 
 
「気づかれた!」
 
 
 
慌てて逃げ出す一行。もう女性を救うどころではありません。
 
残念ながら多勢に無勢。あっというまに三人とも捕まって、
次の日には女性とともに王への捧げものとなってしまいました。

The End