ニルガイ鹿を選んだフォッグ氏。
2人のるために、2頭手に入れました。
いざ、乗って次の鉄道の駅まで・・・!とニルガイ鹿をまたいだとたん、鹿は暴れ出し、あっというまに二人は地面になげだされてしまったのです。
たいそうな打ち身をこしらえながら、何度か乗りこなそうとしましたが、
どうにも乗ることはできません。
ふと周りをみると、村人が面白そうに二人を取り囲んで笑っています。
「あんたたち、鹿に乗るのは無理だよ。その鹿は乗るようには出来てねえだよ。」
笑う村人たちに、二人はやる気がうせ、一気に世界一周する気概もなくなってしまいました。
お金が許す限りその村でのんびり暮らし、そのあとふたりがどうなったかはだれも知らないという事です。