特別な乗り物


 
「本当かい?もしあんたの言う通りなら、俺がなんとかしてやる。明日の朝、一緒にみてみようかい。」
 
どちらにしても既に夕暮れ。
彼らはその村人の家に一夜の宿を借りることにしました。
 
 
翌朝。
 
夜明け前の薄暮、三人が見守る中、強い日光がさす前に紫外線が空に満ち、
ヴァセリングラスは夢のような蛍光色の光を放ちました。
 
「こりゃあめずらしいもんだ!一族に自慢できるってもんだ!!
・・・よおし、あんたたちには俺が特別なもんを都合してやる!もちろん金はもらうがね。」
 
(特別でもなんでもいいから、早く先へすすみたいよう・・・)

パスパルトゥーは昨夜の寝床(積み藁)ですっかり痒くなってしまった体中を掻きながら、
呪いの言葉をつぶやいておりました。
 
 
 
「どちらでも選びな!」
 
(うわあ どっちも特別すぎる・・・)

茫然とするパスパルトゥーを前に、フォッグ氏は冷静に品定めをするのでした。
さて、50マイル進むのにどちらを選びますか?