連れて行かれた警察署で、フォッグ氏はせまい牢屋にいれられます。
鉄格子越しにかめしい髭をはやした警察署長が尋問を始めました。
鉄格子越しにかめしい髭をはやした警察署長が尋問を始めました。
「貴方が旅行にいく前日、ロンドンで銀行強盗がおきた。これが犯人の似顔絵だ。」
だされた似顔絵はフォッグ氏に良く似ていました。
「確かに似ていますね。でも私ではない。」とフォッグ氏。
「うそを言うな!銀行強盗をして、すぐに外国に逃げただろう!」
「まったく関係ありません。まあ、もしそうだとしてもそれならなぜ帰ってきたのでしょうか?」
「ん、うーん、そんなことは知らん!とにかくお前が犯人なんだろう!」
・・・こんな不毛な会話が延々と繰り返されました。
「弁護士をよんでいただきたい。」
「ふん。犯罪者め。よし、お前が誇りある英国国民だったらな。
このフローリン銀貨に彫られた三つの植物の意味を言ってみろ」