「・・・残念だな。品物は譲れんな。そして、お前もここから出すわけにはいかない。」
いつのまにか背後に群がるベールをかぶった沢山の黒い影。
「ええっ!そんなあ!・・・きゃあー!」
・・・アルハンブラの街で行方不明になってしまったパスパルトゥーを探して
フォッグ氏はあらゆる手をつくしましたが、ついに再会は果たせず、
二度と会うことはありませんでした。
フォッグ氏はいつのまにか英国へ帰ることはあきらめ、
アルハンブラの街でその女性とひっそりと、でも幸せに暮らしたという事です。
The End