急に男は怖い顔になって言いました。
「あなた、うそをつくもんじゃあないよ。そんなんじゃ、薬なんてやることはできない。出て行ってくれ!」
どうやら男は答えを知っていたようです。そして間違ってしまったフォッグ氏。
肩を落としてでていく三人。アウダの腹痛は納まりません。
いつの間にか道にも迷ってしまい、手近な宿とおぼしきところで一休みしていたところ、
急に何人かのサムライに取り囲まれました。
「ここはお前たちのいるところではない!即刻立ち去れ!」
おびえる三人に、一人の商人が声をかけました。
「お困りの様ですね。どうです、今ちょうどそこから船がでますから、
とりあえず乗ってこの国から出た方がいいんじゃあないですか?